京都芸術大学は、藝術立国の理念のもと、教育と研究を通じて一人ひとりが自分の生き方や時代を見つめ直し、今日のさまざまな課題を克服する新しい人間観・世界観を育むことをめざしてきました。そのなかでAIは、思考や表現のプロセスそのものを問い直し、人間の能力をどのように育成し、また社会に開いていくかを探求するための重要な環境の一つと位置づけられます。本学は芸術の教育研究機関として、制作・研究活動におけるAIの適切な活用方法を重要な研究課題の一つとして捉え、学問的誠実性の精神に違反しない限りは、その実証的利用を積極的に推進します。
ただし、教育課程上の必要性や倫理的・法的懸念に応じて、授業・プロジェクト等における生成AI利用を教員が制限することがあります。その場合、教員はその理由をシラバスやガイダンス等で事前に説明する責任を負います。
本ガイドラインにおける「生成AI」とは、ChatGPT等の文章生成AIに限りません。以下のようなサービスを含む、AIを活用してコンテンツを生成・変換するサービス全般を指します。
文章生成AI(ChatGPT、Claude、Gemini 等)
画像生成AI(Midjourney、DALL·E、Stable Diffusion 等)
音声・動画生成AI(Suno、Sora 等)
翻訳ツール(Google翻訳、DeepL 等)
普段使い慣れた翻訳ツールも生成AIの一種であり、本ガイドラインの対象となります。
学問的誠実性(Academic Integrity)とは、正直・公正・責任ある態度で学びに向き合うことを意味します。
具体的には、自分自身の力で考え、つくり、表現すること。他者の成果やアイデアを用いる場合は正しく示すこと。そして、自分が提出した成果物には自分が責任を持つということです。
これは生成AIの時代に新しく求められるルールではありません。学問に誠実に向き合うという、大学での学びの根幹にある考え方です。生成AIをどのように活用し、何を生み出し、何を提出するかは、すべて学生自身の判断と責任に委ねられています。大学や教員がその責任を負うことはありません。
以下のような行為は、学問的誠実性の観点から望ましくありません。自分自身の学びの機会を損なうだけでなく、成果物の信頼性を失うことにつながります。
思考や表現の主要部分(評価の対象となる中核)を生成AIに代替させ、自分の成果として提出すること
教員が利用を禁止・制限している範囲で、生成AIを使用すること
生成AIの利用について、教員からの確認に対して虚偽の説明をすること